デジカメで撮った写真や、デジタルビデオカメラで撮影した動画など、いつまでも残しておきたい大切なデータをどのように保存しておくと良いのか難しいですよね。
取りあえずパソコンに保存されている方や、USBメモリーに保存されている方が多いのではないでしょうか?
大切なデータをどのようにバックアップしたら良いのかについて、最適な方法をご紹介します。
様々な記録メディアがありますが、それぞれの寿命について纏めてみました。
「MO」の寿命はかなり長く理論上は50年と言われています。
しかし、データ容量が小さいのと、市場からは消えつつあり今後読み取る装置の入手が難しくなる恐れがありお薦めできません。
よって、CDやDVD、ブルーレイディスクなどの「光ディスク」が入手しやすく、最も長く保存できるメディアとなります。しかし、保存方法が悪いと早く劣化してしまう恐れがあります。
~光ディスクの保存方法~
光ディスクの保護膜層にはポリカーボネートという材質が使われています。
この材質は湿気に弱く、水分を吸収すると化学変化が起こり、レーザー光を通しにくい構造に変化して読み取れなくなってしまいます。また、記録層に使われている色素は紫外線に弱く、太陽光に当たると劣化が進み、同じように読み取れなくなってしまいます。
そこで、湿気や日光の影響を受けないよう、黒い保管ケースに入れ、涼しくて暗い所に保存しましょう。
決して日の当たる机や棚の上にずっと置きっぱなしにしないで下さい。
その他のポイントとして、
①SDカードやUSBメモリなどのフラッシュメモリは、良い環境で保存しても寿命が10年程度と短く、あくまでもデータを一時的に保存しておくものと認識することが大切です。
②定期的に新しいメディアにデータを書き換えたり、片方が壊れてもいいように二重にデータを残して置くと安心度が高まります。
③最近では、「Dropbox」や「Google Drive」などのクラウドストレージサービスが数多くあり、大容量のデータでも保存できますのでバックアップには最適です。
ちなみに、記録媒体の中で寿命の長いものとして、
石板 3万年
粘土板 5,000年
竹筒 2,000年
和紙 1,000年
フィルム 500年
と驚きの年数です。
保存できるデータ容量は非常に少なくデジタルにはかないませんが、アナログにはアナログの良さを感じますね。